日本の「地域ブランド」(地域団体商標)制度は、日本農業が「個人農家経営」から「産地ブランド共同体」へと進化するための中核的なメカニズムです。夕張メロン・宮崎和牛・有田みかん・灘五郷日本酒から、全国数百のJA農協系産地ブランドに至るまで、日本は半世紀をかけて「地理的表示+産地認証+共同マーケティング+全国統一流通」という産業高度化の方法論を確立してきました。
本視察は「産地をいかにブランドへ昇華させるか」を主軸に、兵庫・灘五郷(日本一の酒どころ・一産地が数十ブランドを支えるモデル)から高知・福岡各地のベンチマーク産地協会まで巡り、次の三点を現地で解読します。(1) 地域ブランドの下で一次・二次・三次産業がどのように統合されるか。(2) JA農協と産地組合の役割分担。(3) 産地認証・共同マーケティング・全国流通の標準化手法。