和歌山県は17世紀初頭から「水田が少なく山地が多い」という地形を活かしてみかん栽培に転換し、400年以上の歴史を誇ります。有田川流域を中心に「有田みかん」など全国トップブランドが生まれました。一年を通じた温暖な気候と十分な日照、傾斜地の石垣段々畑が保温と排水を両立し、皮薄・無核・高糖低酸・輸送性に優れた温州みかんをはじめ多彩な品種を育んでいます。
愛媛県は和歌山と並ぶ「日本柑橘二強」のひとつ。松山平野と瀬戸内海沿岸の丘陵地形が「伊予柑」「清見」など独自の風味を持つ中晩熟品種を生み出し、和歌山との出荷時期の補完関係で日本の柑橘産業の年間供給チェーンを支えています。
本視察は「一次・二次・三次産業融合」を主軸に、ブランドオーナー・農協・加工業者・販売ターミナルの4つの環節を現地で歩き、日本の柑橘産業チェーンがどのように基礎農産物を高付加価値の国家ブランドへと育て上げたかを完全解読します。